当院は開設以来、患者様の立場に立った医療の実践と患者様へのサービスの向上を図りながら、地域のための医療を押しすすめてきました。特に救急医療には力を注ぎ、救急隊とも密な関係を構築し、三原・尾道地区のメディカルコントロール活動をリードする存在として活躍してきました。平成21年10月に新病院として生まれ変わり、災害に強い免震構造のしっかりした建物となりました。また災害拠点病院としても地域により貢献できるように屋上にはヘリポートを設置しました。
救急患者の受け入れとしては、365日24時間いつでも急患に対応できる体制をとり、年間1300件以上(平成19年1314件、平成20年1364件、平成21年1303件)の救急患者を受け入れています。
ACLS(ICLS)の普及活動については、平成15年10月より講習会の開催を行い、インストラクターの養成に尾道・三原地区で主導的な役割を果たしています。 なお平成21年9月から法人名を「社会医療法人里仁会」と変更し、公益性をより重視し、地域の皆様から愛され信頼される医療サービスの充実を目指して努力しています。

- 当院では内科医不足を補うために臓器別対応をしております。消化器科と呼吸器科は内科・外科の混成チームで診療を行っています。消化器科では内視鏡的手術を含め、主に外科医が主導で診療を進めています。呼吸器科では内科医2名、外科医2名のICD(Infection Control Doctor)が主体となって院内肺炎などの診療を行っています。循環器科については心臓血管センターを平成18年1月より立ち上げ、64列マルチスライスCTを活用して循環器内科症例が飛躍的に増加すると同時に心臓血管外科症例も増えています。
- 整形外科は年間500例以上の手術を行い、特に手の外科については非常に高度な医療を実践しています。
- 全科の手術件数は年々増加し昨年度は1393件でした。(表1)
- 歯科も大変頑張っており、通常診察のほかに全身麻酔前のチェックや糖尿病教育入院時の歯周病チェックなども手がけて、医科と大変うまく連携しています。
- 当院の医師は岡山大学、広島大学、愛媛大学、香川大学、島根大学、川崎医科大学の6大学から来ていますが、各科の連携が非常に良いのが特徴です。月曜日から金曜日まで毎朝全科の医師が集まりカンファレンスを行うとともに、持ち回りで勉強会を行っています。