屋上ヘリポートについて
興生総合病院の屋上ヘリポートは、建物の最上部 (地上高37.6m) にあります。着陸帯は21m×21mで、 双発中型ヘリコプターの離着陸が可能です。広島県の防災ヘリコプター 「メイプル」 や、 広島市消防ヘリコプター「ひろしま」、各県のドクターヘリや海上保安庁などのヘリコプターなども着陸可能です。 また災害等の緊急時に備え、 夜間灯火設備も完備しています。
ヘリコプター搬送業務
従来の陸路による救急車では不可能であった短時間に遠距離への患者搬送が、ヘリコプターならば可能となります。当院から救急救命センターなどの3次医療機関への搬送や、これまで時間が掛かっていたへき地や離島からの患者搬入を、迅速に行うことが出来ます。
特に、急変しやすい交通外傷患者や、心肺停止になる恐れがある重篤な患者を、短時間で当院や対応可能な高度専門医療機関へ搬送出来ます。
特に、急変しやすい交通外傷患者や、心肺停止になる恐れがある重篤な患者を、短時間で当院や対応可能な高度専門医療機関へ搬送出来ます。
DMAT(災害派遣医療チーム)
DMATとは 「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」 のことであり、 災害派遣医療チーム (Disaster Medical Assistance Team) の頭文字をとって略してDMAT (ディーマット) と呼ばれています。 当院では県外での活動も想定した日本DMATとして、2チーム計10名(医師 3、 看護師4、 業務調整員3)のメンバーで構成されています。 DMATは 「瓦礫の下の医療」を行うチームといったイメージを持たれている方も多いかと思いますが、 そのようなケースは稀で、 実際は災害急性期における 「被災地域の医療支援全般」 を行うことが主な活動となっています。
興生総合病院BCPについて
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは、自然災害やシステム障害などの発生時に施設のダメージを抑えつつ業務を継続し、そして早期復旧を図ることを目的とした事前の計画を指します。近年は、一般企業のみならず医療機関もその重要性から策定が進められており、当院も2019年に第1版を策定しました。
BCPの実効性を高めるためには研修や訓練は欠かせませんが、当院では年度ごとに停電対策、多数傷病者対応、地震対策など、テーマを絞って訓練を行っています。
BCPの実効性を高めるためには研修や訓練は欠かせませんが、当院では年度ごとに停電対策、多数傷病者対応、地震対策など、テーマを絞って訓練を行っています。
令和5年11月18日(土)
平成28年度大規模地震時医療活動訓練(平成28年8月6日)
8月6日、平成28年度大規模地震時医療活動訓練に参加しました。これは政府主催の総合防災訓練でDMATのみならず警察、消防、海上保安庁、防衛省、その他、国の多くの機関が参加するものです。今回は南海トラフ地震が発生したとの想定で、当院DMATは被災地内の県営名古屋空港へ参集。運ばれてくる重症患者を診察、被災地域内での治療が困難な方を被災域外へ航空機で搬送する任務でした。名古屋空港から羽田空港まで自衛隊機にて空送しました。これまでも自衛隊機での訓練も行ってきましたが、実際に搭乗し飛ぶのは初めての経験でした。訓練を通じて出来た事、出来なかったことを検証しその内容をメンバーで共有し、今後のDMAT活動に活かしていきたいと思います。